共働きを選択して、いちばん不安&不満が出がちな「家事の分担」について悩むことに疲れていませんか?
赤ちゃんのお世話や、保育園の送り迎えのような「数年で終わりが来ることが分かっている大変さ」と違って、お手伝いさんでも雇えるほどの劇的な経済環境の変化がない限り、終わりが見えないのが家事の手間ですよね。
そんな風に考えなくて済むコツを
料理&お掃除カンペキ専業主婦のお母さんと、厳しいおじいちゃんと一緒に家業を継いで3世帯同居したお父さんに育てられた私の主人が
お風呂掃除・網戸掃除・アイロンがけ…などなど
「ちょっと面倒くさい家事」までさくさくやってくれるようになったのか?
という実体験を元にご紹介します!
「共働きの家事」がストレスの原因ではありません
ひとり暮らしでも、洗濯や掃除をしなければならないのは一緒ですよね。
むしろ、若手社員&ひとり暮らしの気楽さもあって、今よりも長時間、残業をこなしていた方も多いのではないでしょうか。
やっと休みの日に溜まった洗濯物を干していても、今よりもイライラすること、なかったと思いませんか?
専業主婦なら、旦那様が何も家事をしなくても気持ちよくいられるのかな?
いいえ、そんなことはありません。
こんなお悩みは、専業主婦も兼業主婦も一緒ですよね。
「共働きを選んじゃったから、家事分担をしないといけなくて、それがうまくいかなくてイライラしちゃう…」
その理由は、「共働きだから」ではないようです…。
共働きなのに家事をしない夫にイライラする理由
「家事負担について旦那にイライラしない方法」を知るためには、
「なんで私は旦那にイライラするの??」という原因からチェックしましょう!
「あるある」と思うこと、たくさん見つけちゃってください!
決められた分担をやろうとしない
「専業主婦世帯と共働き世帯の推移」調査データによると、
1990年代までは半々で拮抗していた共働き世帯と専業主婦世帯の割合が2000年ごろからどんどん差が開き、2018年時点には共働き家庭2:専業主婦世帯1の割合まで拡大しています。今後もこの傾向は続くでしょう。
結婚する前から「共働きすることが前提」で、
はじめから「家事の分担」について、細かく話し合って決めた夫婦も増えてきています。
「私が料理するから、後片付けしてね」
「朝、洗濯機を回して干していくから、帰ったら畳んでね」
「お風呂掃除とトイレ掃除、どっちがいい?」
こんな約束をしていたはずなのに、
しかも、「どっちかっていうと、楽な方をお願いした」はずなのに。
こんな心のつぶやき、拾おうと思ったらいくらでも拾えそう。
でも、分担を決めるとき「いつやる」って決めました?
家に着いてから、
お風呂に入ってさっぱりしてからご飯を食べるか、
食事の後片付けまで済ませて最後に全部キレイになるか、
どちらが「良い」とは決められないように、
「それをいつするか」も絶対的な正解はないはず。
「私の落ち着く」タイミングでしてくれない。
(夫:あとでやろうと思ってるよ~置いといてくれたらいいよ~)
「私が落ち着かない」から、私がやってしまう。
(夫:あ、やってくれるんだ。余裕あるんだな)
この繰り返しじゃありませんか?
「(…またお皿洗ってない)溜息」ではなく、
「お皿いま洗って~ご飯作るから!」とキッパリ「今」必要な理由を言いましょう。
普通に声をかければ、案外スムーズに動いたりしませんか?
このとき、「ほら!またやってない!」「今やろうと思ってたんだよ!」
小学生の男の子とママのようなやり取りをしないように気を付けてくださいね!
家事・育児は女がするものと思ってる?
「課長のところは、共働きだけど課長は一切家事しないらしいよ」
「実家で皿を片付けたらさ、母さんにあんたもそんなことするようになったのねって言われちゃったよ」
ちょいちょいこんな会話をはさんでくる夫にカチンときませんか?
嫁側からすれば「当り前の分担」ですが、
夫側としては「俺がんばってる!!」です。
「ほめて!」とは言いづらい。
だからほかの「やってない人」の話をします。
「教えてもらえなかったのに、なんでもできて器用だよね~!」
こんな言葉で褒めておいたら後が楽ですよ!
「手伝おうか?」ってなんだそれ
あるある過ぎて「古典」になりそうなこちらのセリフ。
もしもこちらを旦那様が読んでいるなら、禁句にしていただきたいくらい。
しかし奥様、本当に旦那様には悪意はありません。
そして意味もありません。
単なる「声掛け」です。
そのたびに「…なんだかわからんけど機嫌悪いな…手出ししない方がいいんかな…?」と思わせていませんか?
「ありがと!助かる!」
この返事をインプットしてしまいましょう!
やり方が違うんだって。そろそろ覚えたら?
「お皿は洗ってあるけどさあ…ご飯粒ついてんのよね…」
「また靴下裏返しにしないで洗ってる!!」
「どうして子どもの服、柄+柄で組み合わせるかな…」
「ゴミ箱のビニール袋のセットが違う!!」
家事の仕方に正解なし。
ママ友同士で会話していても、「いろんな家事の仕方があるんだなあ」と思ったりしませんか?
ましてや求めるキレイさ感覚や習慣が違う男女の家事レベルが違うのは当然です。
「私、そんな大したことしていないのに旦那のレベルがひどすぎなんです」
いえいえ、結構高度なこと要求されてますよ?というケースもよくあります。
任せたら、手を出さない口を出さない。
「ま、いっか。」
下のレベルを引き上げるよりも、上が下がったほうが早いですよ!
やろうと思ってたのに?今やれって言ってんだよゴラアア
「また爪切り出しっぱなし~」
「洗面所の電気、消してないし!」
「傘もう乾いてるでしょ?いつまで畳まないつもり?」
なんだか小学生の男の子を叱っているお母さんのよう。
そうです、基本的に男性はそのときから変わってません。
気にならないんです、出しっぱなしにしていても。
「今」やらせる。
「目の前」でわたす。
自動的にすぐやる機能はついてないのがデフォルトです。
気長に毎回スイッチを押してください。
考えるから腹が立つ!考えない「共働き時短家事のコツ」
ここまでご紹介してきたのは
「気持ち」のコントロールの仕方、そして旦那様への対処法です。
「喧嘩したいわけじゃないのに…このままだと離婚になりそう…」ここまでのきもちではなくても、できれば「イラつく」頻度も抑えたいですよね。
イラつかずに済むためには、
「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ」という焦りの時間を減らすのが早道です。
家事をグッと楽にするアイデアをご紹介します!
夕飯のメニューを考えない
40年以上、カツオと昆布だしはもちろん鶏ガラからスープまで取る私の義理のお義母さん。とっても料理上手で、食べるのも大好きな人ですが、
「晩御飯何にしようって考えるのが本当に面倒で…」
こんな人でも「めんどくさーい」ってなるのに、
フツーの私が面倒くさいわけがない!
ということで、「メニューは考えない」が正解です。
「いい奥さんなら、季節の食材を取り入れて、新しいメニューにもチャレンジして、飽きないように工夫して、でもお買い得食材を上手に使って食費を節約…」なんてことは「好きな人」にお任せしましょう。
火曜日…焼き魚と煮物と味噌汁
水曜日…肉と野菜をオーブンで焼く+スープ
木曜日…週1の宅配日、餃子かシュウマイ、肉を冷凍おかずに半調理しておく
金曜日…カレーとサラダ
土曜日…昼はカレーうどんかカレーそばかカレードリア
夜は外食
日曜日…昼はホットケーキ
夜は先週仕込んだ冷凍おかず
こんな形で、「基本ルーティーン」作ってしまいませんか?
同じもの、と言っても魚を鯖→鮭→さんま→鯛→うなぎと変えれば月1です。
肉だって「とりむね→牛肉→豚肉→とりもも→あいびき」で月1に。
冷ややっこ、キムチ、卵豆腐、モズク、たくあん、笹かまぼこなど出すだけ副菜と組み合わせを作ればバッチリです。
買う食材を決めて買い物をしたほうが、
「安いからかっとこう→何に使えばいいんだ(悩む)→腐らす(罪悪感)」の
悪循環から抜け出せますよ!
洗濯物はたたまない
「洗濯物はたたむもの」という考えから脱出しましょう!
靴下は全部同じセットを買って、引き出しに放り込むだけ
ハンカチは全部タオル地に。
干す場所をふさぐバスタオルは止めて、ハンガーにつるせるサイズに。
洗濯が面倒くさそうなアイテムは購入しない
服は基本的に少なく持って、ヘビーローテーション→1年に1回買い替える
管理するアイテムを絞って悩む時間を減らしましょう!
家はあえて狭くする
たっぷりの収納に広いリビング、お客様用に客間があればさらに余裕が…と、家については「広い方が素敵」とイメージしがちではあります。
でも、
- 共働きで日中はほぼ無人。
- お出かけ好きで土日も家族で遊びに出る。
- 招くよりも招かれる方が多い。
こんなパターン、結構ありませんか?
「家をピカピカに磨きあげるの、大好きなんです!」という方以外は、広ければよいというものではないかもしれません。小ぢんまりしていて、スッキリとした空間。「ミニマム」に暮らせばお掃除の手間も小さくなります。
いい服とカバンは借りる
友達の結婚式用ドレス、入学式のスーツ、月に1度の女子会…いろいろなシーンを想定して洋服を揃えていくのは女子の楽しみのひとつではありますが、「オシャレな服ほど手がかかる」のも事実。しかも、できれば流行りもそれなりにおさえておきたい…ということになると、やはり数年使うというわけにもいきません。
流行りが終わっても、「でもこの服高かったし。ていうかまだ2,3回しか着てないし。」こんな理由でそっとクローゼットに眠らせ続けていませんか?
「いい服」ほど、ファッションレンタルサービスを利用してみてはいかがでしょうか。
ほとんどのサービスでクリーニング不要など、家事の手間も省くことができますよ!
「比較検討」を夫に任せてみる
- 「今の携帯代、ちょっと高い気はするんだけど、ショップに行くの面倒だな…」
- 「コンベクションオーブンっていいらしいけど、電子レンジと結局何がちがうのかしらね」
- 「加湿器と徐加湿器なら、どっちが買い?」
こんな、家具家電に関連した比較検討、
「やらなきゃなあ~」と思いつつ、忙しくて後回しにしていたりしませんか?
商品レビューを見ても、結局何がよいのかよくわからず。
こんな、「比較検討してまとめる」作業、男の人が大好きです。
(家電芸人さんも、男の人が圧倒的に多いですよね)
「今の電気、ちょっとくらいと思うんだけど、これ以上明るくなる照明って調べられたりする?」
こんなお願いをして任せてみてはいかがでしょうか?
「自分で主体的に選んだ」という意識があると、その後のメンテナンスも協力的になってくれますよ!
家族全員で一気にする家事の時間
なによりもイライラするのは、「家族のなかで私だけが家事をしている!」という疎外感だったりします。
「何をする」の分担を決めるより、いっそ「いつする」を決めてはいかがでしょうか。
「土曜日の8時から1時間で、家族総出ですべての家事を終わらせよう!」
「日曜の夕方にみんなで買い物に行って、食材の仕込みをふたりで一気にやる!」
自分のこだわりたいところは自分の美容のためにする
- 「トイレだけはいつもピカピカじゃないとイヤ」
- 「一日の終わりにゴミ箱のごみは全部片づけたい」
- 「冷蔵庫の定例の位置を変えないでほしい」
こんな「こだわり」ありますよね。
いつも口を酸っぱくして注意しているのに、全然覚えてくれない…。
そんな無力感を感じていませんか?
「人にとってはどうでもいい」そんなニッチなポイント、ほかの人は覚えてくれるわけがない。そう考えましょう。
自分がこだわりたいから、自分はこだわる。
でもほかのひとには押し付けない。
「自分で」やればいいんです。
美容のためと思いましょう。
自分で肌のお手入れをしますよね。それをご主人が「手伝ってくれない」とイライラすることはありませんね?それと同じジャンルだと思って、「自分のために自分がやる」という意識を持つと、ぐっと楽になります。
家事は人生の最優先課題じゃない
「共働きだって、主婦なんだからちゃんとしなきゃ」
「子どものためには食育が大事なんだよね…」
「するべき」イメージに囚われて、苦しい思いをしたからと言って、そのぶん大きなリターンが約束されているわけではありませんよね。
あなたの人生の最優先課題は、「家事を完璧にこなすこと」ではないはずです。
ひとり暮らしをしていた時の、
「まあ、いっか」「好きなときに、好きなだけ」の精神を思い出して、たまには「ノー家事デー」を夫婦で楽しんでみてはいかがでしょうか?