子どもを自転車にひとりで乗せるのはどんなタイミング?公道デビューで気を付けるべきこと

僕、もう一人で自転車のれるよって言われたら? 育児・教育・子ども

対象年齢が2歳からとなっている「キッズバイク」で自転車デビューする子どもたちが増えていますね!

我が家の男児×2も、キッズバイクの一種「へんしんばいく」で補助輪練習タイムゼロで自転車に乗れるようになりました。幼稚園年中さんにはスムーズに取り回しできるように!(決して運動神経がいい方ではありません)

そうなると次のステップ「公道自転車運転デビュー」をいつにするかが気になるところです。

「はじめは公園やマンションの中庭で、遊びとして自転車を楽しんでいたけれど、親の目から見てもなかなか上手に乗れるようになったよね…?そろそろ家族でお出かけできるかな?」と感じているパパママのために、「公道で子どもに自転車を運転させるときに気を付けるべきこと」をまとめました!

「先頭」を走らせる?「後ろ」を走らせる?

ママ友
今まで子供乗せ自転車に乗せていたけれど、体重的にも重くなってきたし、来年は小学生。二台別々の自転車でお出かけできたら行動範囲も広くなるんだけれど、公道を走らせるのは正直まだ心配…。

私も同じように感じていました!

  • 急に車道側にふくらんでしまうかも
  • 突然転んだりしてしまうかも
  • スピードを出しすぎてしまったら?
  • 坂道ではあまり乗ったことがない…
  • ときどきフラフラしてる…

などなど、安全に自転車の練習ができる環境と、公道とでは安全性に大きな違いがあります。

まずはお父さん・お母さんがよい運転マナーを子どもに見せてあげることが大切です。

初めて公道で自転車に乗るときは、できれば「大人2台で子ども自転車をはさんで縦一列で走る」ことから始めましょう。

↑進行方向
●大人自転車
○子ども自転車
●大人自転車

このように、大人の自転車が子ども自転車の前後を走ります。

最も怖い「交差点侵入時の確認」を大人が引き受け、
スピードをコントロールします。

きちんと縦列を守っているか、左右を確認しているか、ブレーキをかけるべきところでかけているかなど、自転車にきちんと乗ることができているかをチェックするのが後ろ列の大人です。

公道デビューの注意点

「ウチには自転車は1台しかない」
「お父さんがいるときは車で出かける」など、大人2台が用意できない場合は「大人が前」を走ります。

きちんと後ろからついてこれているかな?と不安になるためか、子どもを先に走らせて後ろをついていかれる方もいらっしゃいます。

しかし、歩道を走っていたとしても歩道沿いの建物から人が急に飛び出してきたり、信号のない交差点を停止線を越えて車が侵入してきたりといった危険に対応するには、いつも大人が先頭を走って注意した方が回避しやすくなります。

後ろをついてくるお子さんの様子をうかがうために、次のような工夫をしておくとより安心です。

子どもと自転車2台で走るときの工夫
・カギに大きめの鈴をつけてついてくる音を聞きながら走る
・自転車にバックミラーを取り付ける

たまに、心配のあまりか、縦列ではなく並列で走っているお母さんがいらっしゃいますが、並列はとても危険です。

emi
「交通事故の被害者にならない」ということと同じくらい大切なのが「交通事故の加害者にならない」ということです。

危ないから、お友だちと一緒に自転車で行動するときに並列に走ってはいけない、ということを教えるためにも普段から「自転車は縦列」を心がけましょう。

交通ルールを教えてあげよう

自転車でこけて鼻ずるむけ

「一方通行だから左からは車が来ないな」
「こちらが優先道路だから、向こうから来る車は一時停止してくれるはず」

大人は、これらの情報を無意識に把握してよりスムーズに安全確認をしています。

「うちの子はきちんと信号も守れる」だけの理解では足りません。

小学校や幼稚園などでも「交通安全教室」などでルールを習う機会はありますが、家庭でも、知っておきたい交通ルールを確認してから自転車に乗りましょう。

  • 停まれ
  • 左側通行
  • 歩行者優先
  • 歩道を走るときは歩行者の飛び出しに注意
  • 人がたくさんいる往来では自転車を降りて押す

特に、これらのルールやマナーは大人が守る姿勢を見せることが大切です。

警視庁の自転車交通安全教育用リーフレットが参考になりますよ!

意外とできないカギ閉め・駐輪

図書館や公園など、小学校低学年でも自転車で行く行動範囲に入ってくると、「自転車を駐輪しておく」ということを自分でしっかり行わなくてはなりません。

自転車遊びをして、最後のお片付けは「お父さんお母さん」という習慣のまま、自転車のスタンドを自分で操作した経験が少なく、「自分で自転車を上手に止められない」というお子さんがいらっしゃいます。

また、キッズバイクにはなかった「鍵」をかける必要もありますが、普段から自分でカギを開け閉めする経験がないと、うまく鍵の操作ができなかったり、鍵そのものを忘れてしまったりします。

大人と一緒に出掛けるときも、必ず自分で駐輪や鍵の開け閉めを何度も体験させておきましょう。

鍵がスポークに少しだけ引っ掛かってうまく回らない時の対処方法も併せて教えてあげて下さいね!(我が家の小2の息子がこれで一度パニックに)

また、子ども用自転車はバリエーションが少なく、「同じような自転車」をたくさん見かけます。防犯登録はもちろん、「鍵」もキーホルダーを付けるなど、自分の自転車がわかりやすいように工夫してあげて下さい。

「親は自転車を持っていない」ときはどうする?

普段の移動手段のメインは自動車。
子どもは自転車の練習をしているけれど、親は「自転車には乗れるけど、持っていない」というご家庭もありますよね。

だからと言って子ども一人で自転車許可を出すのは怖い…という理由で、せっかく乗れるようになった子供用自転車をお蔵入りさせていませんか?

下の兄弟がいて、子供乗せの自転車も購入しなければ一緒にお出かけできない…というシチュエーションだと、「できれば電動自転車の子供乗せが欲しい…」となりますが、残念ながら今でも10万円以上する高額なものがメイン価格帯の商品です。

子育て期間、毎日のように乗る、長い期間乗ることが確実、という方以外は、
「自転車の練習をするためだけに購入するのはためらう金額」ですよね。

そんな方におすすめなのが

子供乗せ電動アシスト自転車のレンタルはMBR
です。



メーカー希望小売価格151,200円と高額な「YAMAHA PAS シリーズ」が1ヶ月単位でレンタルできます!

残念ながら東京・神奈川・千葉・埼玉・大阪の一部市区町村だけのサービスとなりますが、練習用だとしてだけでなく、

「幼稚園と保育園が重なる1年間だけ使いたい」
「子どもが嫌がらないか不安だから、まず借りて試したい」
「自転車で行ってみたいところがあるけどレンタサイクルに子乗せがない」

といったお試しにも使えますね!

ひとりで自転車お出かけOKを出す時に気をつけること

最初はずっと押すだけだったな

最終ステップは、「子どもだけで自転車のお出かけ許可」です。

自転車の行動範囲は、子どもだけでも一気に広がります。

実際、我が家の小学校1年生の息子は、自宅から8キロ先にある施設まで、歩けば大人の足でも2時間以上かかる距離を40分ほどで走ってしまいます。思っているよりも、大人と同じレベルで移動できてしまうのです。

ありがちな失敗
・お友達の家に行くつもりがウッカリ通り過ぎたことに気が付かず、校区外に出てしまう
・探検気分で知らない道に入ってしまう

時間帯やエリアによっては危険な目や大きな問題に巻き込まれるかもしれません。

子どもだけで自転車でお出かけするときは、必ず守るべき「約束」をおぼえてもらいましょう。

目的地以外に寄り道しません

ひとりで自転車に乗る最初のきっかけとして多いのが塾や習い事への行き帰り。

途中で友達にあったり、本屋さんや駄菓子屋さんなどの「誘惑」に負けて目的地以外のところへ立ち寄る習慣がついてしまうと、万が一何かあったときに場所を特定することが難しくなります。

GPS付きのスマホなどをお持ちでない場合は特に注意してください。

知っている道以外通りません

子どもがなかなか意識できないのが「一方通行」の標識です。
一方通行道路に侵入しようとする車の多くが、「車がやってくる方向」を重点的に見て車を動かします。逆方向から走ってくる子ども自転車に気が付かず、巻き込んでしまうかもしれません。

何度も通る道であれば、「ココは車がよく通るから気を付けてね」と言った声掛けもできますが、知らない道では余計に注意力が散漫になってしまう可能性もあります。

「基本ルート」を親子で一緒に確認しましょう。

ヘルメットのサイズ

校区外には行きません

小学校高学年になってくると、校区外にある大きな公園や図書館、ショッピングモールなどで遊ぶことをお友達から誘われることも増えてきます。

しかし、基本的に小学校では校区外へ子ども同士だけでの出歩きを推奨しません。

校区がどこまでなのか、実際に自転車で走って確認しておきましょう!

お友達と並んで走ってはいけません

ひとりでのお出かけにも慣れ、楽しくなってくるとついお友達同士でおしゃべりをしながら自転車を走らせたくなるものです。

また、男の子はついつい「競争だ!」とスピードアップしてしまうこともあるでしょう。

並んで走ることは歩く人に迷惑が掛かることを、きちんと伝えておきましょう。

邪魔なところに自転車を停めません

お友達の家について、玄関前に往来を妨げるように自転車が置きっぱなし…。などと言うことがないように、駐輪場以外で自転車を止めるときの注意点を伝えておきましょう。

「お友達の家に行くときは、お家の方にとめる場所を聞く」こともポイントです。

ヘルメットは必ずかぶります

「友達はみんなヘルメット被っていないよ!大丈夫!」と言われてしまうと、そろそろヘルメットは被らなくてもいいかしら…という気持ちになってしまうかもしれませんが、命を守るうえで、ヘルメットはやはり欠かせません。

特に、交通事故に遭う率が高い小学校低学年の間は「必ずヘルメットを被ること」を自転車に乗る絶対条件にしましょう。

ヘルメットを嫌がるときは、サイズが合っているか確認してあげてください。
しっかり被ると痛い・留め金がつけにくいといった理由があるかもしれません。

実際、ヘルメットのサイズは以下のように2~3年ごとに適性サイズがあります。

子供向けヘルメットサイズ
1歳~年少向けヘルメットサイズ:47cm~51cm
年中~年長向けヘルメットサイズ:49cm~54cm
小学校低学年向けヘルメットサイズ:54cm~56cm
小学校高学年向けヘルメットサイズ:56cm~58cm

何となくかぶれているから幼稚園の時のヘルメットと同じものを使っている…では、いざという時に外れてしまうかもしれません。

emi
交通ルールを守って、安全に、楽しく自転車に乗れるよう、忘れずに約束してくださいね!