音楽やスポーツに英会話、プログラミングに受験のための塾など、「小さなころから取り組むことで将来の選択肢に大きな影響を与える習い事」の種類はどんどん増えています。
時間もお金も余裕があれば、つい「あれもこれも」と我が子に体験させてあげたくなりますが、現実的には様々な制約で習い事を断念しているご家庭も少なくありません。
その「制約」のなかで悩みが深くなるのが「習い事への送迎問題」。
親同伴が前提の幼児から、ひとりで習い事まで通わせるにはちょっと不安な小学校中学年くらいまでの間に、「送迎ができない」という理由で習い事を諦めている方のために、「習い事格差」の解消アイデアを集めました!
目次
こんな理由で習い事の送迎が難しい…諦めるべき?
まず気になるのが「どうして送迎が難しくなってしまっているの?」という点。夫婦どちらかが「専業」か否かだけでなく、さまざまな要因で送迎が難しくなっています。
夫婦ともに残業アリのフルタイム。小一の長男は学童で、年中の次男は認定こども園の預かりで放課後を過ごしています。
「お友達、サッカーやってるんだって!僕もやりたい!」
「ゆりなちゃんは、もうお姉さんプールで泳げるんだって」
こんな話を聞くたびに胸が痛みます。
「平日が無理なら、休日にできる習い事にしたら?」と聞かれても、夫は時々土日に重なる出張が入ることもあり、私も平日積みのこした家事をこなすのに精いっぱい。
数少ないママ友さんに聞く
「土曜は試合だったから、3時間外で応援してたら日焼けしちゃった~」なんて活動、とても立ち会えません。
教育費で子どもの希望を諦めさせるようなことをしたくなくて共働きを選んだけれど、正直、今諦めさせているような気がします…。
長女が4歳の時に、長男が産まれました。
高齢出産ということもあり、正直なところ産後の体の調子が戻らないような日が長く続きました。
専業主婦ですから、それなりに時間があるはずなんですが、長女を幼稚園まで送迎するだけでもひと苦労。
最近イヤイヤが始まった長男のためのトイレトレーニング一つとっても、「外出するときはおむつにする?でもせっかく取れかけているのがもとに戻ったらどうしよう…」なんて悩んでしまうのに、これ以上外に出ないといけない時間を増やすなんて想像できません。
脚が悪くて一人で歩けない義父と、軽い認知症がはじまってしまった義母と同居しています。
義母の認知症が始まる前は、義父のお世話は義母がメインでしていたのですが、やはり難しい場面がでてきたことと、火の扱いが怖いので、食事のお世話を任せることができません。
長女が小学校に入り、自分で学校に行き帰りしてくれるようになって楽になりましたが、それまではちょっと目を離したすきに自分でやろうとして荷物をひっくり返したりキッチンを水浸しにしたり…。
仲良しの友達と、一緒のところでバレエを習いたい、とねだられていますが、お友達の通っている教室は二駅先の街中で、とてもそんな時間の余裕はありません。
祖父母のために我慢させている、というのを伝えるのも苦しくて、「バレエは、もともと体の柔らかい子しかできないのよ」と言っていますが可哀そうです。
まずはここから!送迎不要の習い事の探し方
「送迎できないのだから、習い事を探しても仕方ない…」と諦める前に、「送迎がそもそも不要」になる習い事からチェックしてみましょう!
現在育児休暇中で、職場復帰後の保育園や幼稚園を検討しているなら、「習い事」についてもあわせて確認しておくと、後で選択肢がぐっと広がります!
幼稚園や小学校で行なわれている「そのまま預かり」スタイルの習い事から選ぶ
幼稚園や小学校、なかには一部の保育園でも、降園後や下校時間後にそのまま施設内で預かって習い事ができるケースがあります。
民間の習い事の教室に場所だけを貸すパターン
ピアノ、英会話、体操がよくあるケース。費用は民間の習い事とほとんど変わらない。幼稚園に多い。
カリキュラムの中に習い事とそん色ないプログラムが組まれている
知育系、英会話、プログラミングまで多彩。
特色のある教育方針の幼稚園・認定こども園に多い。
そもそもの園費が高く設定されている。
地域の団体が施設を利用するパターン
野球、サッカー、ダンス、ミニバス、空手、卓球などのスポーツ系や、囲碁将棋、絵画教室などの文科系も含め、地域の子ども会や老人会、チームなどが開催する。費用は実費程度~で格安。
ただし、どの学校でいつ開催されているか、事前にだれでもアクセスできるように公開している学校はほとんどない。
「入学式に、体育館で一覧を見てはじめて知った」程度の広報と、お母さんネットワークのみが多いので調べるのが大変
通いたいエリアの保育園・幼稚園・小学校をピックアップしたら、個別に「園内/学校内でできる習い事はありますか?」と問い合わせてみると教えてもらえます。
民間学童でカリキュラムが充実しているところを選ぶ
幼稚園・保育園のときには「習い事なんて、まだ何もしていないよ!」というお友達も多かったけれど、小学校に入るとさすがに「習い事0」は少数派…とお悩みなら、地域に「民間学童」がないか探してみましょう。
費用は月額数万円と高くなりますが、月曜~金曜まで、毎日何かしらのプログラムが組み込まれています。
民間学童によっては、週2日など行く曜日を選べるところや、学校や家まで送迎してくれるところもあります。長期休暇中も対応しているので、「夏休みをどうしよう問題」も一気に解決できるのが魅力です。
「ネットで習い事」を探す
自宅にインターネット回線&webカメラ付きのPCやタブレットがあれば、自宅に居ながらネットで習い事ができるサービスがどんどん生まれています。
スポーツ系の習い事は選択肢が限られますが、勉強系はもちろん、英会話、囲碁や将棋、そろばんなどの定番の習い事のラインナップがどんどん増えているうえ、価格も一般的な習い事と比較して同程度、もしくは安価な選択肢が多数あります。
こちらのレポは、また後日アップしますね!
トラブルなしで、習い事への送迎を自分でしない方法は?
「送迎をしないで済む習い事」からだけではなくて、いくつもある選択肢の中から我が子にとって最良と思える習い事をさせてあげたいのに…!という場合に考えるのが、「送迎を保護者がしない方法」です。
送迎サービスを利用する
ファミサポ、シルバー人材センターといった半分公的な機関や、タクシー会社やシッターなどの民間事業者の送迎サービスを利用する方法です。
お住いのエリアによって、選択肢が大きく異なるのが難点ですが、
「月末だけは早帰りができなくて対応できない」
「下の子を一緒に連れて外出できるようになるまでの短い間だけ」
などでお悩みの方はぜひ「習い事 送迎 ●●区」などで検索してください。
送迎のある習い事から選ぶ
送迎と習い事を切り離すのではなく、もともと送迎のある習い事を検討するという方法です。
送迎がある習い事の代表はスイミング。
ほかの習い事と比較して、広範囲から子どもを集めることが前提なので、送迎バスコースが組まれているスイミングスクールが多いこと、週1回だけでなく回数を増やすことも簡単です。
共働きで「何か運動をさせてあげたい」とお考えのご家庭に人気があります!
ひとりで行けるようになるまで待つ
意外と忘れがちなのが、「子どもはいずれ大きくなって、自分一人で行動できるようになる」ということです。
先日、新幹線に早朝乗ったときに、新幹線通学をしていると思しき私立小学校の制服を着た1年生くらいの子どもを見かけました。
「そうか~、1人で新幹線に乗れるのか~」とちょっとしたカルチャーショックを受けましたが、ついつい我が子に対して「まだまだ一人で外に出すなんて怖い」と過剰に心配をしてしまう癖がついているのかもしれません。
習い事は小さいうちから始めないと…と言うわけではありません。
自転車の乗り方、交通機関の乗り方含め、普段から「ひとりで行動できるための準備」を意識しておきましょう!
習い事の送迎を「ママ友にお願いする」のは避けて
子どものクラスメイトや幼稚園のママ友が「我が子に習わせてあげたいのと同じ習い事」に通っている…と聞くと、つい考えてしまうのが「…一緒にウチの子、連れて行ってくれないかな…」という都合の良い期待。
しかし、もしも送迎中何か事故に巻き込まれてしまったら?
送迎サービスはきちんと保険に入る前提ですが、知人の好意ではそういうわけにもいきません。
また、時間に余裕があるご家庭でも、毎週のこととなれば時間の都合が合わない時もお休みする時もあります。
相手が好意で、「うちの子●●ちゃんと一緒に行きたい!って言ってるし、よかったらどう?」と持ち掛けてくれることがあれば、相談してもいいかもしれません。
家族だけで完結できることを前提に考えてくださいね!
習い事に何を期待するかで考えよう!
「将来サッカー選手になってほしい」
「親と先生以外の大人や、年齢がばらばらの環境に馴染んでほしい」
「規則正しい生活習慣を身に着けてほしい」
「中学校受験に向けて少しでも有利になるものを!」
などなど、習い事に対して期待することはご家庭によって全くちがうものです。
また、本人の意思や希望を重視するのか、習い事は「親の責任」と考えるかでも変わってくるでしょう。
子どもも含め、「習い事に求めること、習い事のゴール」を先に設定してみましょう。
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