私は辛かったです。
電車で2駅、自転車なら片道20分(繁華街通るから要送り迎え)に最寄り教室があったから、ごくごく「普通」な環境だったのに、しかも土曜マスターという「週1で全部やっつけるコース」だったのに。
「5年生に進級したら、これが週3日に増えるのか……しかも平日もあるんだよね……」
私と同じ「面倒くさがり」な息子と相談して決めたのが
「同じ浜学園の、WEBスクールに切り替えよう」という通塾なしweb配信&自力で家庭学習スタイル。
3年生2月に土曜マスターコース・算数国語2教科で通塾スタートし、4年生1月から算数国語理科3教科WEBスクールに切り替えました。
- 浜学園WEBスクールとは?
- 一番知りたいこと!「成績はどうなった?」
- WEBスクールの勉強スタイル
- WEBスクールに向いている子、向いていない子予想
このあたりをまとめてご紹介していきます!
【2021年2月~スタートの新学年での情報追記しました!】
目次
浜学園webスクールとは?
言わずと知れた関西中学受験の大手塾「浜学園」
「灘中学合格実績ナンバー1」を強く打ち出していて、偏差値帯上位の学校を目指すご家庭が多いことで有名です。
その浜学園が開講しているのが「浜学園WEBスクール」。
浜学園には、
- マスターコース(Vクラス・Sクラス・Hクラスの基本3クラス構成)
- 最高レベル特訓
という2つの授業がありますが、この通常シーズン授業に加え、春・夏・冬の講習もWEBスクールで用意されています。
嬉しいのは、Vクラス・Sクラス・Hクラスというクラス編成ごとに配信されること。
「うちの子にはちょっと難しすぎる/簡単すぎる」ということが起こりにくいのがありがたいです。
もともと、浜学園に通塾している生徒全員がアクセスできる「浜学園Web教室」というコンテンツがあり、欠席日の授業が配信される仕組みがあります。
その仕組みと同じコンテンツを、「通塾の授業料の約半分で」そっくり家庭学習できるのが「浜学園WEBスクール」です。
マスターコース生が、授業のたびに取り組む「復習テスト(復テ)」も配信日に合わせて郵送されますし、授業の教材の「わからない問題」については詳しい解説をチェックできる「ペーパー質問」も使えます。
さらに、「Webでは不安」と感じることが多いであろう「塾への個別相談」も可能なのがすごいところ。基本的に家から最寄りの教室に「登録」しておき、月に1度の公開学力テストだけは塾に受験しに行くのですが(任意)、その登録した教室で教室長の「個別教育相談」をいつでも予約できます。
2020年までwebスクール生は「任意」だった公開学テですが、2021年2月スタート分から「必須」に変更になりました!浜学園最寄り教室がない方は、テストが郵送で届く自宅受験になります!
費用などは浜学園WEBスクール案内ページで最新情報をご確認いただく方がよいかなと思いましたのでコチラからどうぞ!
感覚的に「マスターコース(通塾)」の半額程度の費用でほとんどの講義・サービスがカバーできる」と考えていただいてよいかと思います!
マスターコースと費用が違う細かい点→2021年2月から共通化!
料金は最新情報をチェックしていただいた方がよいので省略しましたが、サイトではわかりにくい「マスターコースと異なる点」があるので、そこだけ補足しておきます。
テキスト代、季節講習費用が別途かかるのはマスターコース生と同じです!
なんと、2021年からWebマスター生も公開学力テストが含まれるようになりました。それに伴って、「特訓諸費用」も「学習ナビ費用」も含まれた料金設定に変更になります。
我が家はもともと申込をしていたのでトータル金額もほとんど変わらずですが、「公開は遠いから受けられないし、自宅受験ではあまり参考にならないな…」というご家庭にはちょっともったいないことになりますね…
例えば4年生の算数・国語・理科3科目の「マスターコース生」と「Webマスターコース生」の月額費用の違いはこちら。(2021年2月~)
【4年生マスターコース3科目:41,250円】※こちら過去データなので最新情報届き次第修正します!
【4年生Webマスターコース生3科目:20,350円】※2021年~反映済み
差額:19,140円※
一番知りたいこと!「成績はどうなった?」
Webスクールに切り替えを悩んでいる親御さんが最も気になるのは、
ということですよね。そういう意味ではこの記事を書いている時点でまだ小学校5年生のため、結果は出ていません。
とりあえず「これまでの学習内容と成績推移」を包み隠さず公開します。
中学受験をスタートする前のこと
我が家が中学受験対策をスタートさせたのはいわゆる「一般的」な3年生2月です。その時点でも、中学受験をするかどうか検討中。とはいえ、「やっぱり中学受験しよう」となったときにあまり遅いスタートではハンディがありすぎるよね、と最低限の「国語&算数」のみ通塾することにしました。
それまでの家庭学習はこんな感じ。
・小1の一年間とっていたドラゼミ(現:まなびwith)
・小2の一年間利用したスマイルゼミ
中学受験を考えていないご家庭の皆さんもご存知の一般的な教材ばかり。幼児期もしまじろい以外お金のかかる知育など一切なし、読み聞かせすら気が向いたときに何回か…と言う程度の「普通さ」です。あとは公立小学校から出される宿題をこなす程度。
特に授業についていけていない……という感じもないものの、小学校の成績でいちばん多いのは「できた」で数個「よくできました」があるくらい。漢字が苦手なので、いちど「がんばりましょう」をもらったこともあるレベルです…… 😥
中学受験を検討して浜学園に決めた理由
そんな「普通」な我が家が中学受験を検討した理由は、よくある「うちの子内申点向きじゃない不安」です。
インドア派で体育苦手、お友達の輪の中心になってリーダーシップを発揮するタイプでもない、大人に気に入られる要領の良さも普通の男児並み。
『好きなことだけやってて悪目立ちしない』環境を探しに、中学受験をした方がいいかもねえ…と考えました。たまたま通学30分圏内に、国立大学の付属中学があったことも理由です。(兄弟二人いるので学費がね!!)
そこからの塾選びです。
・塾の立地を最優先
・関東出身で地元の学校事情に明るくない私が情報収集をしやすいよう、地元の生徒数が多い塾
・4年生のうちは負荷を強くしたくないので週1(休日のみ)通塾がよい
この3点をクリアしたのが浜学園だったのです。
4年生で「土曜マスターコース:国語&算数2科目」という「熱心なご家庭」ではありえない中途半端さですが、当時はまだ中学受験するかどうか悩んでいるくらいの感じだったのです……。
浜学園通塾スタートしてからの成績推移
オープンテストを受験したのは小3の11月。
浜学園のオープンテストは「入塾テスト」を兼ねている「塾生以外」が受けるテストのため、少なくとも3年生時点ではそう難しいものではありません。
ノー対策で受験して、順位は904人中50X番、偏差値50.1という「よくもなければ悪すぎることもない」という結果。当然入塾時のクラスは「H」クラスでした。
色々なブログや某お受験掲示板を読み漁ると「クラスアップなんて、期待しちゃダメ!最初から上のコースで入塾を目指して!」といったアドバイスを多数目にするので、内心焦りつつのスタート。
ちなみに、浜学園はサピックスほどクラス編成も細かくなければ、クラスの上下もゆるい印象です。人数が多い人気校はV1,V2などと細分化するようですが、我が家の所属校、4年生は基本の3クラスのみでした。
ここから、2ヶ月ごとに
・公開学力テスト(月1回・外部生も受験可能)
・復習テスト(週1回・塾生のみ)
の結果を元にクラスが決定します。
4月・5月=S←初回でクラスアップ!
6月~1月=Sが続く
新2月=V←5年生のカリキュラムタイミングでクラスアップ!
3月~この1年は申し出をしない限りV
11月~2月のの3か月分の公開学テ結果で次年度のクラスが決定!
1月の講座からWebに切り替えたのですが、
「2月からはVの講座になります~」と電話でご連絡がきました。
Web生は公開学力テストの結果のみでクラスを決定するそうです 😯
Webになってから2月・3月の公開学力テストは算数偏差値62~63キープしているので、しばらくはVクラス維持できそうです。(国語と理科は55前後…)
その後の成績はジェットコースターがすごくて「マスターなら2か月ごとにSとV往復やったな」という感想です 😆
今言えるのは、「事前準備ほとんどなしのHクラススタートでも、1年通塾したらVクラスのWeb講義見て学習できるようになりましたよ……ということだけ。今後の推移も機会を見て更新したいと思います!
なぜマスターコースからWebマスターコースに移ったか
通塾のメリットと言えば、
・先生が子どもの様子を客観的に見てアドバイスしてくれる
・わからない問題について質問に答えてくれる
の2点だと思うのですが、正直なところ我が家は土曜マスターのみでバタバタと帰ってしまうため、そのメリットはあまり受けられていませんでした。
でも、5年生になったら所属教室には土曜マスターはない。週3日は電車に乗って通塾しなければならない。
正直、「5年生、大変になるなあ……」と不安に思っていたある日、ふと「塾で先生に直接お話聞くのと、Webの先生とでわかりやすさ違う?」と聞いてみたら「いや、両方同じ」との答え。
それまで、運動会や音楽会などで土曜マスターの通常授業に参加できない時にはWebで授業を見て、翌週までに問題を解いてくる……ということを何回か経験済みでした
普段、マスターコースで教えてもらっている先生ではありませんが、そこは「Web配信用授業に抜擢される先生」なだけあって、声も聞き取りやすい。
なにより子ども本人が、意外なほど集中して1時間のWeb講座を聞いていました。(もちろん日によって集中力に欠ける日もありましたが、そんな時はリスケしていました)
往復1時間の通塾時間を無駄にしなくていいんじゃないか…
しかもお値段半額だから、費用的にも素晴らしい……
基本的には、通塾するには遠方にお住まいだったり、今は関東在住で関東の塾に通塾しているが中学受験のタイミングで関西に引っ越しの予定なので関西の勉強スタイルもチェックしたいという方が多いなか、Webに思い切って切り替えたのが、4年生の年末のことです。
・通塾しない分、時間に余裕がある
・その日の体調や用事でリスケが簡単
・費用が通塾の半分
今のところ、通塾からWebに変えたメリットを享受しています!
WEBスクールの勉強スタイル
現在、小学5年生の「Webマスターコース国算理&公開学力テスト&学習ナビ」という組み合わせで申し込んでいる我が家。
どんな勉強スタイルで進めているかご紹介します。
1週間のタイムスケジュール
1週間の間にやるべき課題は以下の通り。Web授業は基本的に1コマ60分程度になります。
▼国語
Web授業1コマ
小5入試国語完全学習(A問題・B問題※SV)
合格達成への礎5年生国語(A問題・B問題※V)
漢字の広場6P
復習テスト
▼算数
Web授業2コマ(算数Ⅰ・算数Ⅱ)
小5算数テキスト・テーマ教材
小5算数テキスト・演習教材(B問題・C問題※V)
365日計算テキスト
復習テスト
演習プリント
▼理科
Web授業1コマ
サイエンス5年生理科(要点のまとめ・レベル1、2、3※S、4※V 1回目)
サイエンス5年生理科(レベル1~4 2回目)
復習テスト
▼公開学力テスト
受験(第2日曜日)
公開学力テスト解説Web
学習ナビ算数40問前後
一週間の単元をどのように回しているかご紹介します。
※こちらは、「通常の小学校授業があった場合」のスケジュールです。
水曜日(Web配信日)
・理科のWEB講座を見る(1時間)
・国語復習テスト(30分)
・365計算テキスト&漢字の広場
木曜日
・算数ⅠのWEB講座を見る(1時間)
・理科の1回目(1時間弱)
・365計算テキスト&漢字の広場
金曜日
・小5算数テキスト・テーマ教材(30分)
・理科復習テスト(30分)+お直し
・365計算テキスト&漢字の広場
土曜日
・国語のWEB講座を見る(1時間)
・算数復習テスト(30分)+お直し
・合格達成への礎5年生国語(1時間)
・理科の2回目(30分ちょっと)
・365計算テキスト&漢字の広場
日曜日
・算数ⅡのWEB講座を見る(1時間30分)
・小5算数テキスト・演習教材B問題(30分)
・365計算テキスト&漢字の広場
※公開学力テスト、公開学力テストの直し、学習ナビ等の調整
月曜日
・小5算数テキスト 演習教材C問題(30分)
・小5入試国語完全学習 A問題・B問題(60分)
・365計算テキスト&漢字の広場
・隔週そろばん
火曜日(スイミング)
・演習プリント(30分)
・365計算テキスト
こんな感じで、1日1時間~3時間くらいを学習時間にあてています。
↑上記はWebマスターをはじめて2ヶ月くらいでかけていた時間の目安です。
今年はコロナのために夏休みのスケジュールが大幅変更。
しかし夏期講習での「やらなければならないこと」は変わらないため、学校に行きながら夏期講習と通常授業をこなすのは大変でしたが、夏休みが終わってみると相当「勉強習慣」ががっつり身に付き、スピードアップを実感しました!秋以降、だいぶ時間短縮できています。
どんな場所で勉強している?必要なツールは?
我が家の場合、子ども部屋兄弟二人の遊び場兼寝室になる和室には、勉強机がありません。
ダイニングテーブルで学校の宿題から塾の勉強までこなします。幅1400と、4人掛けにするには広めのダイニングテーブルですが、このテーブルに教材を拡げて勉強している我が子を見ると、「学習机では小さかったのでは……?」という気がしています。(我が子が単にずぼらで拡げっぱなしというだけかもしれないです)
Web配信を見るのはipadです。お気に入りに入れておけば、子どもにも簡単に操作できます。
浜学園のマイページは「使いにくい」というお声もちらほら聴きますが(2020年にリニューアルされてそれなりに目的にリーチしやすくなりました)web教室の配信画面はマイページとは別に単独で用意されているので、わかりやすいです!
WEBスクールに向いている子、向いていない子予想
こちらは、完全に「イチ保護者の勝手な個人的見解」です。
当然のことながら、浜学園の見解ではないのでその点ご了承ください!
【良くも悪くも気分に波がないタイプ】
Web講座は塾よりも「刺激」が少ない環境です。通学の電車が切り替えスイッチになる子や、塾友達に刺激を受ける子、先生とのやり取りに自尊心をくすぐられる子……通塾にある素晴らしいメリットはWeb講座では受けることができません。
そういった「刺激」をあまり必要としないタイプ、良くも悪くも「淡々とやることをこなしていくことを受け入れられるタイプ」向きではないかと思います。
【保護者が気分の波に左右されずペースメーカーになれるタイプ】
「私、中学受験したい!」と自らやる気満々でスタートしたならともかく、あの膨大なテキストとテストの進捗を管理し、配信スケジュールと学校の予定などを突き合わせながら進めていくのは多くのお子さんには難しいと思います。
ある程度、親に関与する時間的な余裕が必要です。我が家の場合、「国語と進行管理は私&算数理科は父」と分担してハンドリング&質問受けしました。
こちらも、「今日は私忙しいから、塾の宿題ナシで!」となってしまう日が多いと、辛いです。
【本人にやる気があるタイプ】
こちらは我が家のことではありません。
「子どもが中学受験したいと言い出した。正直、毎月4~5万円になる塾代をねん出するのは難しい。受験できるのも国立か給付生でもないと現実的じゃない。でも、せっかく勉強好きな我が子がやる気になっているのに……」というパターンです。本人に意欲があり、しっかり自分でやるべきことをハンドリングできるなら、塾と全く同じコンテンツを半額で利用できます。送り迎えも塾弁も不要です。