旦那が転勤になったら、単身赴任する?
それともついていく?
検討する上で、結論に大きく影響することのひとつが
「結局、どっちがお金がかかるのさ…」ということ。
引っ越し費用や一人暮らし用の住宅費は会社が負担してくれることが多いものの、二世帯になれば当然二世帯ぶんに分かれる生活費まですべて支給されるわけではありませんよね。
とはいえ、前もって見積もった金額が違ったり、思いもよらなかった落とし穴があったりするものです。
単身赴任を選んだ人にも、まだ迷い中の人にも、落ちて初めてわかった!という単身赴任の赤字の落とし穴パターンをご紹介します!
目次
単身赴任の生活費・仕送りはいくら?平均通りにしておけばいい?
転勤が多い会社なら、先輩たちから情報収集するのが給料水準も地域事情も反映できて、いちばん参考になります。
- 共働きなのか
- 教育費や介護費などの個別の事情があるか
- 自炊はできるか
などは個人によって事情が違うだけに、そっくり平均に当てはめるだけではなかなか安心できませんよね。
マンションを借りるだけでなく、電気ガス水道などの光熱費に関しても負担してくれる会社もあります。会社負担についてはしっかり確認してください!
それならば、なぜ転勤の生活費の平均やその内訳を知る必要があるの?
という理由ですが、それは「基準」を知っておくことで、自分たちの生活費をコントロールしようという意識を高めるため。
何も考えず綱渡りな生活費を使っていれば、夫婦どちらかの不満がたまるばかりです。
単身赴任の生活費、平均はどれくらいか知りたい!というかたは、こちらのサイトのデータをチェックしてください!
単身赴任者の1ヶ月の生活費は「12~14万円」が最も多く、次いで「10~12万円」の順でした。
平均金額は16万7000円ですが(※一部の高額な方が全体の平均を押し上げてしまいます)
回答の「中央値」は12~14万円未満。単身赴任者は月13万円前後で生活していると見るのが…
【引用に一部追記】
出典:アート引越センター「the0123引越し文化研究所」単身赴任者の家計支出
単身赴任生活費節約のコツ「食費」で失敗
大学時代は一人暮らししていたし、自炊もするから大丈夫…という旦那さまも、インスタントと冷食で乗り切る!という旦那さまも、単身赴任の生活費でいちばん悩むのが食費について。
初めて一人暮らしを経験することになった旦那。
まさかの食費を使われました…。
なんとひと月六万円。子育て中の中学生の息子二人との四人家族での食費と同額です!
本人曰く、
「朝晩はコンビニで済ませてる。今はサラダやお惣菜も豊富だし、節約してるだろ?」
ですって。毎日コンビニで二千円も使ってたら、ちっとも節約じゃないですよね…。スーパーの方が安いって知らないのかな…?
まさかそこから教えないといけないとは思いませんでした…。
初めての土地、初めての職場で、物価の相場も手軽な中食があるかないかも、自炊をする時間的余裕があるかもわからない状態ではなかなか「適性」な金額を考えることはできませんよね。
しかも、料理に慣れていない旦那さまでは、そもそも何をどれくらい食べたらいいのかすらわからない…という方も。
これをきっかけに、自分の食事の支度ができるようになってもらいましょう。
そのためには、料理のハードルを下げること。
・水煮鯖缶とカットネギに醤油を垂らすだけ丼
・キムチと納豆と生卵丼
・秋刀魚の蒲焼缶詰と海苔丼
・冷奴と鰹節と瓶詰めザーサイ丼
・なめたけ、納豆、長芋のネバネバ丼
・レンジでチンできる調理器具でハムエッグ丼
・サラダチキンと温玉とカットキャベツ丼
キッチンバサミでなんでカット
火は使わない
ワンボウルで片付け簡単
こんなレシピ不要な自炊アイデアを渡しておきましょう。瓶詰め、缶詰なら賞味期限も気にする必要なし。
仕事が忙しくて平日はスーパーに寄る時間がない…というお父さんでも、週に一度の買い物で自炊できるメニューと方法を教えておくのがおすすめです。
歓迎会から火がついた?「飲み代」で失敗
転勤につきものの歓迎会。
もちろん主役は転勤してきた旦那さまな訳ですが、飲み会好きなタイプなら要注意です。
まだまだ客先との懇親会もあるから、今月だけよろしく…って言われたけれど、本当ですかね?
家族と一緒に暮らしていれば、急なお誘いにはなかなか応じづらいものがありますが、その点単身赴任が気軽になるのは確かですよね。
とはいえ、際限なく出費を増やすわけにはいきません。
生活費全体のなかから支出するのではなく、飲み会代は別に計上して回数をコントロールしましょう。
飲み会費用は転勤最初の月はどうしても増えてしまうもので割り切って増やしておくと揉めずに済むかもしれません!
単身赴任の初期費用がかさんで、クレカのリボ払いで失敗
場合によっては「定期貯金を崩してでも一括返済しないと…」という事態まで引き起こしてしまう可能性のあるリボ払い。
旦那が持っているクレジットカードのことを忘れていました…。一緒に暮らしているときは、ポイントを貯めるために大きな買い物は私が持っているクレジットカードで決済していました。買い物も一緒にいくことが多かったですし…。
単身赴任で土日が暇だったらしく、映画や外食、日帰り旅行に家具家電の購入と次々にクレジットカードを使ったみたいです。
普段金銭管理をしていなくて、リボ払いならお小遣いで余裕で払えると勘違いしたみたい…。あっという間に限度額に。
かなり高すぎる勉強代でした。
「ウッカリ使うと大変なリボ払い」について知っている人も少しずつ増えていますが、まだまだ「ずっと低額でお買い物ができる打ち出の小づち」…というイメージを持っている方もいらっしゃいます。手を変え品を変え「リボいかかですか?」と誘ってくるメールをうっかりクリックしないように気をつけましょう!
お金があると勘違い?「単身赴任手当」を当てにして失敗
「社宅があるから家賃・光熱費・wifi代はいらないし、単身赴任手当があるからむしろ黒字になるんじゃない??」
しかし、為替格差や生活費水準が違う海外への単身赴任ならいざ知らず、単身赴任手当はそう高額なものではありません。
「イヤだけど単身赴任に行くんだから、向こうでの生活レベルは下げないからな!!単身赴任手当はぜんぶ俺の小遣いにプラスで!!」
という主人。気持ちはわかるけど、単身赴任に行くのは子どもの教育のためなのに…。その手当は週末帰宅するための交通費として支給されている手当のはず。それを使うって、戻ってこないつもりなのかしら…?と疑心暗鬼になりました。
単身赴任で必要なお金を「どう配分するか」あらかじめ考えを確認した方がいいかもしれません。
家族旅行が増えた?「赴任地との往復」で失敗
単身赴任先が「楽しい観光地」になることも。
ひとり暮らしのマンションはあの東京ディズニーランドのある浦安市!私も娘もディズニー大好きなので、単身赴任の主人に会うという口実で、月に一度は娘と二人で主人ワンルームになんとか泊まり、一日ディズニーへ…ということをしていたら、定期をひとつ崩す羽目になりました…。
2年程度の単身赴任の場合、「せっかくここに来ているのだから」と気が大きくなってしまうご家族がいらっしゃるよう。
家計にとっては、
「せっかくだから」「めったにないんだから」の言い訳は、1年に1回くらいの出番にとどめておいた方がいいかもしれませんね!
健康管理がおろそかに。高額な医療費で失敗
良妻の奥様が単身赴任するか帯同するかで悩むポイントのひとつ、「ご主人の健康管理」。
ウチの主人は太りやすい体質です。
しかも、義父は糖尿病。
それなのに単身赴任したら一気に増量!義母にも「あら~たかしすっかりふっくらして。やっぱり朋美さんのごはんって、ちょっとさっぱりしすぎだったんじゃなあい?」なんてイヤミまで言われる始末。
健康診断の再検査、早く行ってほしいです…
大きな病気ではないと思って我慢していたら1ヶ月入院する羽目に、
帰ってから行こうと思っていた…と歯の痛みを放置して抜歯する羽目に。
痛みがある、不快感があるといった身体症状が出たときは、「すぐに病院!」に行きやすいよう、近所の内科・耳鼻科・歯科・夜間救急くらいは事前に診療時間と場所をチェックしておきましょう!
仕送りで留守を守る奥様の「ついつい」消費で失敗
これまで「夫の消費」をメインでご紹介してきましたが、留守を守る「奥様の浪費」が家計にダメージを与えるケースも珍しくありません。
主人がいるときは、なんとなく「食事は手作りするべきもの」というイメージがあって、ほぼ毎食私が食事を作ってきました。
でも主人が単身赴任なうえに、子どもは大学生と高校生なので、「今日は晩御飯要らない」ということも多く、次第に「中食」「外食」が増えていきました…。
一回の金額は少なくても、積もり積もると大きいですね…。
それまでしっかり食費を管理していたのに、「旦那がいないから今日は簡単でいいや」の毎日がずっと続いてしまったら、健康にもお財布にも優しくありませんよね。
単身赴任貧乏回避!「家計の収支は変わらない」を目指すには?
単身赴任中、家計を極端に絞るのも、収入よりも支出が増えてしまうこともよくありません。
まずは「単身赴任をしたからと言って、月の生活費は変動させない」を原則に考えましょう。
食事つきマンションや掃除をしてもらえるウィークリーマンションタイプなど、単身赴任のお父さん向けのサービスも都心部にはたくさんあります。はじめから固定費化しておくことで予算が立てやすくなるのがメリットです。
「行ってみてからじゃないと、結局どれくらい必要かよくわからないなあ」では、暮らしと生活費を落ち着かせることに時間がかかってしまいます。
ネットで地域のくらし情報を探してみたり、帰省シーズンにチケットが取りやすいかなど、引っ越しをする前でも調べられることはたくさんあります。
そもそも単身赴任についてく?ついてかない?を悩んでいる方はこちらも参考にしてくださいね 😛
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