食費に日用品、教育費や医療費。主に奥さまが購入・管理することが多い費目が多いから、家計の管理は奥さまがメインで担当している…というご家庭が多数派です。
一方、共働き家庭が増加している背景や、ネットで日常のお買い物ができる範囲が広がっていることもあり、家計について夫が管理する家庭も決して珍しくありません。
家計管理の仕方は家族それぞれですが、もしもどちらかが家計についてストレスを感じているのなら、解消のために努力した方が夫婦関係がよくなることだけは間違いありません。
お互いの「ストレスポイント」を把握して、ストレスフリーな家計管理を目指しましょう!
目次
家計管理は夫がするもの?妻がするもの?
家計管理を任せてほしいのに、生活費を渡されるだけで私には収入も教えてもらえない…
はじめに決めた貯金額が全然達成できていないことを知ってがくぜん。もう任せられない!
夫婦と言えど、個人の収入はやっぱり個人が管理するべき。財布の中身は、お互い知らせる必要はないと思う。
などなど、家計管理についての意見はさまざまです。
お互い同じ価値観でいる夫婦なら誰が管理していても平和ですが、まったく正反対の考えを持つカップルだと「誰が主に家計管理をするか」という時点で一つ目の「ストレスポイント」が発生してしまいます。
「夫婦の家計管理は主にどなたが行っていますか?」
引用:「夫婦の収入と貯蓄額に関する調査」
ゲンナイ製薬株式会社調べ・2019年3月
「妻」が多数派ではありますが、圧倒的というほどでもありません。
こんなふうに感じているなら「当り前」という価値観がストレスの原因です。
「家計管理は誰がするか」に「当り前」はありません。
貯金額を増やすことが最優先項目とも限りませんし、借金が一律に悪いわけでもありません。
家計簿をつける?つけない?夫がつける?妻がつける?
家計に関するストレスで、「毎月イライラしてしまう…」と感じてしまいがちなのが「家計簿」についての問題です。
一生懸命記入しているのに、旦那がレシートをもらうのを忘れてきてイラっとする
今日も忙しくていつも家計簿は3日坊主。そのたびに落ち込む…
貯めたい額と貯めれる額に差がありすぎる
家計簿をつけるとお金の流れをパートナーに確認してもらいやすくなったり、過去と現在を比較しやすかったりするメリットはたくさんあります。
しかし、家計簿をつける=貯金ができる ではありません。
大根の値段がいくらであっても、1食分の予算が10円高くても安くても、家計全体に与える影響は微々たるものです。
家計簿の役割は「大きなお金の流れ」を把握することが第一優先。
- 費目ごとにクレジットカードを使い分ける
- クレジットカードの明細を自動で取り込んでくれる家計簿ソフトを利用する
- レシート読み取りで自動入力できる家計簿アプリを利用する
など、簡単なステップで使える便利な仕組みがを利用しましょう。
「食費」「日用品費」「通信費」「光熱費」といった大きな費目ごとに月にいくらの費用を使っているか確認できるように設定してください。
なくなったら適当に現金をおろし、「なぜかお金が減っている…」という状況をなくすことが先決です。
家計を任せたらうるさく口出しすべきじゃない?
家計について感じるストレスのうち、夫婦喧嘩の火種となりやすいのが「家計について細かな口出しが多すぎる!」という不満です。
「牛乳の賞味期限が切れてるけど。ちゃんと確認して買ってる?浪費だよ?」
「家まで帰ればコーヒーなんていくらでも飲めるのに、どうしてわざわざ外でお茶するの?」
などなど、「私の出費や家計に関してチェックが細かすぎる!!」といプレッシャーで、買い物自体がイヤになってしまった…という奥様もいらっしゃいます。
無駄遣いをなくそうとする姿勢は、確かに大切ですが、
「生活をするうえでの自分の楽しみ」や、「ちょっとした費用で得られる省エネ」を理解せずにすべての無駄を排除することを「相手に」求めるのは大きなストレスポイントになってしまいます。
食費
日用品費
通信費
教育費
服飾費
遊行費(外食費はこちらに含めるほうがわかりやすいです)
など、それぞれの費目について「上限」を決めるところまではしっかり話し合い、上限を越さない限りは「主担当に任せる」というやり方がスムーズ。
「トータルで越さなければよい」というざっくりした取り決めだと、家計の見直しをしなければならない時に何を削るべきかが見えにくくなるので、家計管理が苦手な方にはお勧めできません。
また、「冠婚葬祭費」や「医療費」に関しては、上限を決めるべきところではありません。突発的な支出に備えられる「その他支出」の余裕を持たせ、数ヶ月のスパンで調整しましょう。
もちろん、住宅費や保険費などの固定費も、定期的に見直し習慣を持つことをおすすめします。
家計のこと、旦那がわかっていないのが怖すぎる
「嫁の将来の備えについての危機意識が低すぎる」
「中学受験と気軽に言うけど、今後10年間給与が増え続ける保証なんてないのに…」
「おまえに任せたなんて一見いいように聞こえるけど、実際は面倒くさいだけ」
「子供の教育費のことを考えたら、何十万円もかかる海外旅行なんて行けるはずがないのに、お気楽すぎる」
「女性の方がやりくり上手なはず、なんて関係ないのに…」
「無料でできるのを探せって言うけど、有料の商品と違いがないとでも?」
などなど、「夫婦の片方が家計について無頓着」というストレスも、長年にわたってしまうと夫婦関係にひびを入れる要因になり得ます。
「細かすぎるのもおおざっぱすぎるのもNG。ちょうどよいバランスで関わってくれないと…」というなかなか高度なレベルがお互いに要求されるのが家計管理です。
とはいえ、細かい計画を立てるのが得意な方が、家計管理をメインで担う方が全体としてよいバランスの家計になるのは間違いありません。
住宅ローンを組むなど大きい支出変更があったときはもちろん、1年に1回、例えば給与改定や固定の教育費が変化することが多い4月前後に、「昨年の家計についての確認と、来期の予算組みについての話し合い」を入れてみましょう。
特に、中学・高校・大学受験期は一気に支出額が変わるタイミングです。その知識がないまま、いきなり「来月からお小遣いは50%以上カット!」という見直しの話をされても、喧嘩を引き起こすだけの結果になってしまいます。
家計が原因で離婚する…そんな辛い思いをする前に
工夫しながら日々の生活を楽しみ、必要なものには大きくお金をだせるだけの貯金を続け、長い人生を見据えながらきちんとお金の管理ができる夫婦が幸せでないはずがありません。
まずは「こうすべき」から少しだけ解放されましょう。
まずは手にとりやすいマンガなどをさりげなくリビング置いてみる…なんて方法もあり。
【オススメマンガ】
お金がない!収入が低い!というご夫婦にも参考になる知恵がいっぱい
家計簿いらずの 年間100万円! 貯金術 新米夫婦がやりくり上手になるまで (コミックエッセイ)
「お金の話をしたら、給料が低いと文句を言うつもりか、専業主婦に俺の苦労はわからない、と怒ってしまいました」というお悩みのご相談を頂いたことがあります。相手のプライドに関わる部分でもあるだけに、ある日突然家計について重大な相談をする…というイキナリ型はオススメできません。
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